第2回ヴィクトリアマイル(13日、東京11R、GI、4歳上牝馬オープン国際マル指、定量芝1600メートル、1着本賞金9000万円=出走18頭)新緑の府中、長い直線を切り裂いて“マイルの女王”に輝いたのは関東の伏兵コイウタだった。その鞍上は22歳の伸び盛り松岡正海騎手、そして調教師は開業3年目の奥平雅士師。このフレッシュコンビが、牝馬のマイル路線に新風を吹き込んだ。2着も関東馬のアサヒライジング。3着には8番人気のデアリングハートが入り、3連単は228万円を超える波乱となった。

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コイウタを50%所有していたのは、なんと社台ファーム代表の吉田照哉氏であった。厩舎は函館大経⇒二本柳省三⇒奥平作太郎⇒奥平真治と続く名門中の名門で、開業3年目で初重賞制覇、そして4年目の今年は初G1制覇をやってのけた。メジロラモーヌで牝馬三冠を成し遂げた奥平真治の娘婿にあたり、メジロのバアチャンは祖母の姉になるという由緒正しい一門である。

ただ単に、芸能人の所有「前川企画」が馬主という事で軽視していたが、前日の京王杯SCで開業3ヶ月あまりの小崎厩舎がエイシンドーバーで初重賞制覇をやっており、サンツェッペリンで売り出し中だった鞍上の松岡を含めて、今回はそういうレースだったと割り切れば納得のいく結果だ。

おそらくジョリーダンスは代表名義で小林薫となっているが、生産が錦岡牧場なのでヤマニンと共同の所有となっているはず。金子真人が社台との共同所有を止めた理由は定かではないが、金子真人HDという法人化と何らかの関係はあるはず。また社台との共同所有で有名なのはダノックス。代表者は業務ソフト開発の「オービック」の野田順弘社長、そして同社副会長の野田みづき氏となる。セレクトセールでも目立っていただけに、今後は社台のバックアップで台頭してくるはずである。

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